言語とは何か。言語がない世界(認知革命以前)はどのように世界を捉えていたのか。言語について考えてみる。言語は人間の集団が世界を予測し、符号化するのを可能とし、それにより、共通の『世界』が生まれた。その世界とは集合知のことで、言語そのものである。ここで逆転が起こる。むしろ『言語』こそが主体であり、それの構築のために人間の認識能力が行使される。異なる空間での、異なる時間での、世界がそこには集積され、我々はアクセスが許される。言語は時間と空間を超越し、我々が賢いのはこのためである。